マリの世界遺産
バンディアガラの断崖


登録名
Cliff of Bandiagara(Land of Dogons)


マリ中央部の東西に広がる
バンディアガラ山地の
ニジェール川側は標高差５００m
ほどの断崖になっていて、その
台地上や断崖にドゴン族の集落が
点在しています。


１３００年頃に奴隷狩りから
逃れるための要塞としてこの地に
住み付きその後のイスラム化や
戦禍を避ける為に定着したといわれています。


彼らは今もなお、独特の景観で
天地創造の神話をはじめとする
壮大な宇宙観、社会制度や芸術文化を
もち観光化の波に晒されながらも
伝統的な生活を送っています。


ドゴン族の世界を語るときに避けて
通れないのは仮面の儀礼祭です。


先祖を讃えるものや
氏族のトーテムを祀るもの
死者の霊を慰めるものなどの
祭りの中でも６０年に１度
シリウス星が太陽とともに昇る日に
行われる
シギの祭りは
最大といわれています。


仮面は目には見えない霊的存在の
世界と交流する手段として用いられました。
９０種におよぶ仮面は動物や鳥、ドゴン族の
首長、司祭や若者他部族だけではなく
天地といった抽象にまで及びます。



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マリの世界遺産
「黄金の都」トンブクトゥ


登録名
Timbuktu


サハラ砂漠の最南端ニジェール川岸に
あるトンブクトゥは１４～１６世紀
船と駱駝の交易手段の中継地としまた
サハラ砂漠でとれる岩塩、ニジェール川
上流の金の交易の中継地としても
大いに栄えました。


マリ帝国はこの交易を基礎に
黄金帝国として繁栄を築き
ソンガイ帝国時代には交易都市と
してだけでなく学問や宗教の
中心地としても栄えました。


１５９１年モロッコ軍の攻撃により
崩壊し衰退の一途を辿りました。


１９世紀になり
幻の黄金都市の名に
魅せられたヨーロッパの
探検家たちが次々とトンブクトゥを
目指しましたが苦難の末に到着すると
華やかな時代の面影はなくサハラの砂で
覆われた泥の集落があるのみでした。


現在も砂漠に侵されつつある
トンブクトゥは１９９０年に
危機に瀕する世界遺産に登録されました。



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マリの世界遺産
ジェンネ旧市街


登録名
Old Towns of Djenne


ニジェール渓谷の宝石と
呼ばれるジェンネ旧市街は
西アフリカで最も絵になる場所と
いえます。


トンブクトゥと内陸を結ぶ中継地として
１３世紀頃から発展をして１６世紀末
モロッコ軍に征服されるまで繁栄は
続きました。


この旧市街を有名にしたのは
町の中央にある大モスクとその前の
広場で行われる月曜市です。


この大モスクは２０世紀初めに再建された
ものですが、西アフリカのイスラム教の
シンボル的存在で中にはイスラム教徒しか
入ることはできません。


モスクの壮大さと美しい民族衣装を
身にまとう女性たちの煌びやかさは
他の町では見られません。


トンブクトゥとは双子の運命共同体的な
存在でありましたが現在は対照的です。




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