シリアの世界遺産
古代都市ダマスカス


登録名
Ancient City of Damascus


オアシス都市ダマスカスはバラダ川沿にあり
４０００年以上の歴史を持っています。


アッシリア、バビロニア、ペルシア
ローマ帝国の支配下にありました。


７世紀にイスラム教のウマイヤ朝に
よって首都となり繁栄しました。


旧市街を囲む城壁は１世紀に建設され
中心にはウマイヤ朝のアリ・ワリード１世
によって建てられたウマイヤ・モスクが
あります。
ローマ時代にはジュピター神殿
ビザンチンキリスト教時代には
聖ヨハネ聖堂があった場所です。


アゼム宮殿は１６世紀にオスマン・トルコに
支配された当時の史跡です。
現在は民族博物館として公開されています。
この他には英雄サラディーンの墓や
キリスト教の聖アナニア教会などが
あります。




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シリアの世界遺産
古代都市アレッポ


登録名
Ancient City of Aleppo


ダマスカスに次ぐ大都市であり
地中海とユーフラテス川の間にある
アレッポは
古代から中世までヨーロッパと
メソポタミアの交易の中継地であったため
時の権力者がこぞって手に入れようとしました。


旧市街の城壁は１２世紀に作られ
１６世紀のマムルーク朝時代に
改修されました。

紀元前１０世紀に築かれた
ネオ・ヒッタイト人の神殿であった
アレッポ城は城壁内の
天然の丘の上に建っています。


１２世紀の十字軍、１３世紀のモンゴル軍
１５世紀のティムール朝の侵攻を防ぐ
要塞として改築され現在の姿になりました。


グランド・モスクは、
ダマスカスのウマイヤ・モスクと
同時期に建てられましたが再建され
現在の建物は１６世紀のマムルーク朝の
ものです。


ヨハネの父ザカリアの首を祀る霊廟が
あります。




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シリアの世界遺産
古代都市ボスラ


登録名
Ancient City of Bosra


北はダマスカス、南は紅海、
西は地中海、南東はペルシア湾
の中心にボスラはあります。


この地は湧き水が豊富でローマ時代には
穀倉地帯としても繁栄しました。


２世紀にローマの都市計画で再建が
始まりローマ劇場や柱の並ぶ道路など
数々の建物が建設されました。


ローマ劇場は遺跡の中で最も保存状態が
良くそれは７世紀にここを占領した
イスラム教徒が侵略者を防ぐ要塞と
して利用したため破壊をまぬがれました。



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シリアの世界遺産
パルミラの遺跡


パルミラはシリア砂漠の中央にあり
ヨーロッパとインドを結ぶ
シルクロードの拠点として
紀元前１世紀頃から繁栄しました。


２世紀にナバテア国ペトラが
ローマ帝国に併合されると交易路の
要所として黄金期を迎えました。


パルミラの中央は記念門から
北西に広がる部分であり建築様式や
彫刻はローマ帝国最高の技術が
駆使されています。
門を入ると大きな通りの
両側にディオクレティアヌスの
碑文が刻まれた浴場やアポロ神殿
元老院、取引所が並び突き当たりには
葬祭殿、ディオクレティアヌスの
城塞が並んでます。


遺跡で最も重要なベール神殿は
南東部にあります。
ベールとはバビロニア語で
「主」という意味でゼウスや
ジュピターと同じです。


２７３年、ローマから独立という
パルミラのゼノビア女王の野望とともに
ローマ軍から打ち砕かれ廃墟となり
都市は消滅しました。