アルジェリアの世界遺産
アルジェのカスバ


登録名
Kasbah of Algiers


１６世紀～１９世紀初めに地中海を
荒らし回ったトルコの海賊は
アルジェの町を拠点にしていました。


アルジェの旧市街は海賊によって繁栄した
「海賊の町」です。


カスバはアラビア語で城塞の意味を
もちますが、アルジェでは旧市街全体を
カスバと呼びます。


港を望む丘の斜面に広がる町は
急な坂道と狭い路地が迷路のように
入り組んでいます。
モスクやスールなど様々な建物が
密集していて１１世紀にたてられた
エルクビール・モスクは
アルジェ最大であり現在も
荘厳な雰囲気です。


１６世紀以降には美しいミルバンを
備えたジュディッド・モスクや
豪華な装飾の巨城など巨財を
つぎ込んだ建物も増えましたが
その後は城壁をはじめかなりの
部分が破壊されました。


現在も残っているのは１６～１９世紀に
作られた物が多く老朽化も進んですいて
人々は新市街へと移りカスバに住む人は
減ってきました。





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アルジェリアの世界遺産
ジェミラ


登録名
Djemila


ジェミラはローマ軍の城塞と
して建設された都市で
首都アルジェの東にあります。


１世紀末のネルウァ帝の時代に
ローマ帝国の植民市となり
２世紀のセウェルス帝の
統治下では人口の増加につれ
経済的にも発展しました。
３世紀前半には最盛期を迎えました。


町は典型的なローマ都市で
セウェルス帝を祀った神殿は
特に壮麗です。


７世紀に侵入したアラブ人が
廃墟となったこの町を
アラビア語で「美しい」を
意味するジェミラと名付けました。




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アルジェリアの世界遺産
要塞都市ベニ・ハマッド


登録名
Al Qal'a of Beni Hammad


東アルジェリアを支配した
ハマッド朝の首都として１００７年
マディド山南斜面の高原に
ベニ・ハマッドは建設されました。


１１世紀初頭にはキャラバンによる
盛んな交易や織物などの発達で
アラブ世界を代表する商業都市に
なりました。


アルジェリアで二番目の大きさを
誇る大モスクなどがあります。


栄華は短く１００年も経たずに
アラブ遊牧民の攻撃を恐れ
住民の多くが町を捨てました。


１１４８年にはシチリアの
ノルマン人の襲撃を受け
１１５２年にはムワッヒド朝に
征服され短い歴史の幕は閉じました。





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アルジェリアの世界遺産
ムザブの谷


登録名
M'Zab Valley


アルジェから南に６００kmの
ムザブ地方には狭い谷間を利用して
作られた城塞都市が点在する。


ガルダイアを中心に全部で
７都市があり、それぞれを
結ぶワジ(涸れ川)が交通路の
役割を果たしています。


１１～１２世紀にイスラム教の
イバート派を受け継ぐムザム族が
築いた町であり、現在も厳格な
イスラム教徒が独自の伝統と文化を
守って生活しています。


谷の斜面に建つ家屋は町の中心にある
ミナレットを頂点としピラミッド形を
構成しています。


近代の建築家達が絶賛したユニークで
統一された美しさがこの町の特徴と
いえます。





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